不妊治療中の50代の方へ
不妊治療中の50代の方へ 心と体のサポート
50代からでも、
妊娠の可能性はあります。
体の状態を整え、心を前向きに保つことで、
新たな一歩へとつながっていきます。
50代で妊活に取り組む方は年々増えており、
当院でも50歳を超えてご出産された方が複数いらっしゃいます。
年齢とともに妊娠確率が下がるのは確かです。
体を整え、心の状態を見つめ直すことで、妊娠の可能性は十分に広がります。
私たちは、年齢や状況にとらわれず、おひとりおひとりに合ったアプローチを大切にしています。
このページでは、実際に50代で妊活に取り組まれた方の事例や、
身体づくりに役立つヒントをご紹介していきます。
fertility basics 50s
50代の妊娠に向けて、
いま知っておきたいこと
50歳で妊娠できる可能性は?
当院には、50代で妊娠・出産された方が複数名いらっしゃり、年々その数は増えています。
実際、厚生労働省のデータからもその増加傾向が見てとれます。
50歳以上で出産された方は、2000年には6人。
それが2015年には52人、2023年には100人、そして2024年には125人と、増えているのです。
医療技術の進歩に加えて、体外受精や凍結卵子の活用などにより、50代での妊娠・出産も現実的な選択肢となってきました。
自然妊娠の確率は低くなりますが、ご自身の体の状態を知り、できることを丁寧に続けていくことが、可能性を広げる第一歩になります。
不妊治療に「限界年齢」はあるの?
妊娠の可能性は年齢とともに低下しますが、明確な“限界”はありません。
当院では、50歳で自然分娩、55歳で帝王切開による初産を迎えた方も。
2024年には50代の出産が3名ありました。
院長自身も、子宮腺筋症を乗り越え、47歳で出産を経験しています。
妊活を続ける方、途中でお休みする方、別の道を選ぶ方――。
どの選択も、その人の状況や価値観に基づいた、大切な決断です。
年齢や統計にとらわれすぎず、自分にとって納得のいく選択ができることが何より大切です。
自然妊娠は可能?

50代での自然妊娠は非常にまれですが、
ゼロではありません。
ただし、自然妊娠の確率は40代後半から急激に下がり、50代ではほぼゼロに近づくと言われています。
そのため、現実的には医療的なサポートを併用する方が多くなっています。
とはいえ、「奇跡を信じて自然妊娠を目指す」という気持ちも決して否定されるものではありません。
大切なのは、「可能性を信じること」と同時に、体調や生活習慣を整え、自分に合った方法を選ぶこと。
自然妊娠を目指す場合でも、
体の土台づくりは欠かせないポイントです。
体外受精(IVF)の活用と注意点

50代で妊娠を目指す場合、体外受精(IVF)を選択される方が多いのが現実です。
加齢とともに卵子の数が減り、染色体異常の割合が増えるため
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採卵が難しい
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分割が進まない
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移植しても着床しにくい
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妊娠しても継続が難しい
といった課題も増えてきます。
そのため、過去に凍結していた卵子を使う方や、採卵と移植を数回に分けて計画的に進める方もいらっしゃいます。
また、体外受精は費用や身体への負担が大きくなることも多いため、治療をどこまで続けるか、どう向き合うかという視点も大切です。
妊娠を目指す手段として、体外受精は強力な選択肢の一つですが、
無理のないペースと心のバランスを保ちながら取り組むことが何より大切です。
ひまわり鍼灸院よりひとこと

【治療をお休みしたくなったら・・・
不妊治療のステップダウンも選択肢のひとつ】
体外受精を続けていると、気分が落ち込んだり、仕事との両立が難しくなって
「少しお休みしたい」という声をいただくことがあります。
そんな時は、体外受精を一度お休みしながらも、タイミング法・シリンジ法(※)・人工授精などで妊活を続けるという選択もあります。
実際に当院の患者さんのなかには、体外受精をお休みし、タイミング法に切り替えて妊娠・出産された方が複数いらっしゃいます。(45歳、43歳、42歳)
心が疲れたときには、ステップダウンして心と体に余白をつくる、これもひとつの選択肢です
シリンジ法とは?
採取した精液を専用の器具で膣内に注入する、自宅でできる妊活法です。性交に不安がある方や、タイミングを合わせたい方に向いており、自然妊娠をサポートする手段のひとつです。
common factors in 50s pregnancy
50代で妊娠・出産された方に共通していたこと
妊活がうまくいかないときに見直したいこと

「妊活がなかなかうまくいかない…」
そう感じてご来院される50代の方にも、共通する背景があります。
この年代になると、仕事では責任ある立場を任されていたり、家庭でもさまざまな役割を担っていたりと、心も体もフル稼働の日々を送っている方が少なくありません。
さらに、年齢とともに体力が落ちてきたり、喘息・ぎっくり腰・花粉症・肩こり・冷え症など、30代の頃は気にならなかった不調が日常に現れることも。
また、ストレスや疲れから、ご自分のことを疎かにしてしまうこともあります。
体調がすぐれないまま、睡眠不足や栄養の偏り、運動不足などが重なると、ホルモンバランスが崩れたり、卵巣や子宮の血流が悪くなったりする原因にも。
実際に、「こうした不調を鍼灸で整えながら、不妊治療を続けている」という方も多くいらっしゃいます。
妊活は、体をととのえることから。
日々の小さな見直しが、妊娠に向けた一歩につながっていきます。
妊娠しやすい身体と心を育てるために

当院では、妊娠に向けた土台づくりとして、以下のような生活習慣の改善をおすすめしています。
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タンパク質と色の濃い野菜をとる
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睡眠を7時間以上とる
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1日1時間以上歩く
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お腹まわりをあたためる
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気分転換をしてリラックスする
実際に、こうした基本をコツコツと実践していく中で、採卵の結果が良くなったり、移植後の経過が順調だったというお声もいただいています。
ただ、50代での妊活は、どうしても道のりが長くなりやすく、流産のリスクも高まります。
結果が出ない期間や、つらい経験を経る中で、心の持ち方や気持ちの整理が必要になる場面も少なくありません。
当院には、
「話を聞いてもらっただけで心が軽くなった」
「応援してもらえたことで、もう少し頑張ろうと思えた」
とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
院長自身も、不妊治療を経て、47歳で妊娠・出産を経験した妊活経験者です。
鍼灸・EMS・よもぎ蒸しなどの温めケアに加え、生活習慣のアドバイスや心のケアも含めて、身体と心の両面からサポートさせていただいています。
年齢にかかわらず、ご自身の力を信じて、少しずつ整えていくことが、未来の命へとつながっていきます。
50代でご出産の方が取り入れた習慣とは?
50代で妊娠・出産を叶えた方々には、共通して取り組んでいた習慣や工夫がありました。
ここでは、実際に当院に通われていた方々から寄せられたお声をご紹介します。
生活習慣を見直した方
・1日7時間以上しっかり睡眠をとった
・1日30分のウォーキングを取り入れた
・足湯や遠赤外線アンカでセルフ温活
・お腹を温めるために腹巻きや温熱グッズを愛用
食事を整えた方
・毎食タンパク質をしっかりとるよう意識
・ビタミンDや葉酸などをサプリで補う
・甘いものが食べたくなったときは、白砂糖ではなく自然な甘味に切り替え
牡蠣を積極的に食事に取り入れた
心のケアを大切にした方
・気分転換に日帰り旅行や自然の多い場所へ
・落ち込んだ日は自分を責めないように意識
・泣きたい日は感情をしっかりと出して、ため込まないようにした
医療・クリニックを
見直した方
・卵巣や子宮の状態をしっかり把握して、今の自分に合った治療を選択
・これまでの通院先に違和感があれば、思い切って転院を検討
・再生医療「PFC-FD療法(※)」や「カウフマン療法(※)」を取り入れた
効果には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。
PFC-FD療法とは?
自分の血液から成長因子を取り出し、それを濃縮・加工して子宮内に戻す再生医療のひとつです。子宮内膜の厚みを改善したり、着床環境を整える目的で、不妊治療に取り入れられています。自己血液を使うため安全性が高く、近年注目されています。
カウフマン療法とは?
女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)を周期的に補充することで、ホルモンバランスや生理周期を整える治療法です。不妊治療の一環としても用いられています。
年齢を重ねると、若い頃とは違う体調の変化や不安もあります。
だからこそ「今の自分にできること」に意識を向け、地道に続けていくことが大切です。
success stories
50代で妊娠、出産に至った事例
Case1
体外の受精卵移植後、
50歳で妊娠・出産
毎回の採卵や移植に真剣に向き合いながら、当院での鍼灸や温熱ケア、食事・運動のアドバイスを継続されました。
牡蠣の味噌汁、五穀米、菜の花、海藻など、旬の食材を積極的に取り入れ、身体を内側から整える努力も。
「毎回の通院で、体も心も支えてもらえました」とのお言葉をいただいています。
年齢にとらわれず、自分を整えることを続けた結果、赤ちゃんとのご縁がつながった喜びの事例です。
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【関連ブログ記事】好評につき、50歳ご出産の方が食べて良かったのは何?
【ご出産報告】50歳で無事にご出産!!2024年当院での50代ご出産3人目!
当院の患者様の中には、50代のご出産が2023年には2名、2024年は3名様いらっしゃいました。
これまで、50代でのご出産は今までに10名もいらっしゃいます。
2026年5月現在、50代の出産予定の方はすでに4名いらっしゃいます。
50代の妊娠・出産をサポートする情報もブログでお届けしております。
ぜひご覧ください。
expert advice 50s
小玉院長が語る50代の妊活

50代の方の妊活の特徴はありますか?

50代の人の場合
「今まで不妊治療をしていて、50代を迎えた方」
「今まで体外をやったことない方が受精卵から始める50代」
では状況が変わります。
まず、40代から不妊治療をしていて受精卵が既にある方や、採卵・移植を経験されている方の場合、
どこのクリニックに通っているか?
そのクリニックでどのような治療方法をしているか?
その結果はどうか?
そのクリニックの最高出産年齢はいくつか?
を確認しています。
その結果次第では別のクリニックへの転院をご提案させて頂くこともあります。
別のクリニックというのは、様々な検査をして、採卵へ向け多様な方法を試してくれて、尚且つ高年齢の出産実績のあるクリニックをイメージしております。
転院先で、今までと違うやり方を試してもらい、それでもダメな場合はその方のご希望に沿ったお話をさせて頂きます。
キーワードとなる部分は40代後半の方と同じように
「プラスαの治療」
「ご夫婦の検査」
「パートナーの変化」
です。
内容が重なってしまうので宜しければ40代後半の部分もご覧になってください。

では50代で不妊治療未経験の場合は?

ご本人が何を望んで妊活へと進まれたのか?そのきっかけからお話を伺っております。
遅いご結婚でお子様を望まれているのか?
ご自分の中の消化したいお気持ちがあるのか?
前のご結婚で1人子供がいて、再婚で今の方とチャレンジしたいなど、50代で妊活を始める方はそのきっかけも様々で、中にはとても深刻なご事情をお持ちの方もいらっしゃいます。
とにかく大切にしているのは、最終的な着地点、ご本人のお気持ちがどこにあるのか?です。
正直なお話、全く初めましての状態で50代からの妊娠・出産は大変厳しい道になります。
50才以上の方が1回の治療あたりにどれくらいの赤ちゃんが生まれるのかという確率では0.5%となっています。
内訳は総治療周期数1,163件、移植数が412件、そこから妊娠は12件、さらに出産までいったのが6件です。
(日本産婦人科学会発表による2022年のデータブック調べ)
これが別の年齢になると、30代は約20%、40代前半は約6%、40代後半は約0.9%になります。
数字だけで見ても厳しいのはご理解頂けたと思います。

つまり50才で不妊治療未経験だと、諦めた方が良いということですか?

厳しいのは事実ですが、命を授かりたいという想いを持ったまま、何もせずに諦めることが正しいとは思いません。
話は脱線して少し心理学のお話をします。
心理学に「バニスター効果」というものがあります。
1954年ロジャー・バニスターは不可能と言われていたことを可能にしました。
当時陸上競技において不可能だと言われていた1マイル(1600m)4分を切ったのです。
そしてここから「バニスター効果」と言われる変化が起こります。
バニスターが1マイル4分を切ってから、46日後に別の選手がバニスターの記録を破り、さらにその後1年のうちに20人もの選手が4分の壁を破りました。
30年以上破られずにいた記録をたった1人の選手が超えたことをきっかけに、立て続けに更新する選手が現れたのです。
「これは不可能だ」という思い込みが精神的な限界を作ってしまい、到達から遠ざけてしまうことを指します。
逆にいえば、「やればできる」という信念があれば、目標への到達が近づくことができるのです。
さらに、こうした影響は同じグループほど強く出て、身近なところで偉業が出ることにより、全体の能力が上がると示した研究もあるそうです。
私はこの「バニスター効果」が起こす奇跡をひまわり治療院で何度も見ています。
私が2003年に47才で出産し、その後ひまわり治療院を続けながら「いつか私の記録を抜く人が出てくる」と思っていました。
そして、9年後の2013年に48才の受精卵で49才ご出産の方が出てきました。
その後は、49才出産、46才自然妊娠、44才hCG2.4からの出産など、たくさんの奇跡が起こりました。
でもこれで終わりではなく、次は50才で出産する人が出てくると信じて続け
7年後2020年に49才の受精卵で50才ご出産の方が出てきました
2023年にお二人目の50才のご出産があり、2024年には、50才のご出産が3名もいらっしゃいました。
日本のどこかで50才のご出産があったとニュースで知るよりも
自分と同じひまわり治療院に通い、同じ治療を受けていた人が50才で出産したという事実が
一般的に難しいとされることでも、頑張ろう!という前向きな気持ちの支えになり
結果として数々の奇跡を生み出していると私は思います。
今の私は「いつか必ず50才の受精卵で51才の出産がひまわりから出る」と思っています。
(52才の受精卵で妊娠、胎嚢確認まで進んだ方はいらっしゃいます。)
このような奇跡をずっと見てきた私は、厳しい現実を知った上で「それでもチャレンジする!」と頑張られる方には奇跡を起こす力があると思っています。
それでも頑張ってご自分の卵子では難しいのでは?と思われる時には、最初にもお話しましたが最終的な着地点がどこにあるのかを共に探し、その先のお話をさせて頂き寄り添っていきます。

最終的な着地点を探すとは、具体的にどのような流れになりますか?

経済的な事情でタイミングや人工授精で試したいという方は、それに必要な食生活・生活の指導をさせて頂きます。
もちろんご夫婦ともに頑張って頂く必要があります。
今まで体外受精をやったことがない方は、まずクリニックに行って体外受精を経験して頂きます。
そして年齢が高いとどれほど受精卵を作るのが難しいか、着床が難しいかを体験して頂くのが重要だと考えています。
お辛いですが現実を目の当たりにして、ご自分の卵子でどこまでいけるか?どこまでやりたいか?を考えてもらう切欠にして頂きます。
また、男性側にもどれだけご協力の意思があるのかも重要になってきます。
40代後半の方の時にも書きましたが、高年齢になってくると男性側の検査や協力が必要不可欠になってきます。
あえてこのようなことをして頂くのは、50代からの不妊治療で、受精卵も一切ないという状況は厳しい、しかしそれを口頭で説明しただけでは納得できない、ご自分の限界を実感して納得した上でないと前には進めない、無理に進んでも後悔してしまうという方もいらっしゃるからです。
年齢が年齢なので、ダメだろうけれどもやらないと気が済まない、何度も試して経験を積み重ねて、結果を受け入れ、現実を受け入れる期間を私どもは寄り添っていきます。
もちろんご自分の卵子で授かるのが第一の目標ではありますが、次のステップも視野に入れスムーズに悔いなく進めるようお手伝いをしています。
